2015年 じゃがいもの反省点

まず、昨年(2015年)のじゃがいも栽培について、しっかり反省したうえで、今年(2016年)の計画を考えていきたいと思います。

昨年のじゃがいもの結果は、以下のとおりでした。

2015年のじゃがいもの結果

メークイン

  • 作付面積:1ヘクタール
  • 出荷量:3,010kg
  • 反収:300㎏(達成率20%)

男爵

  • 作付面積:3.8ヘクタール
  • 出荷量:38,040kg
  • 反収:1,000㎏(達成率67%)

全体として、計画収量の57%しか収穫できませんでした。これらは以下に記すとおり、人為的なミスによるもので、すべて正しい知識と技術、それに基づく計画でカバーできると考えています。

生じた問題

低収量

メークイン、男爵ともに反収1,500kgを計画し、それに沿った栽培作業、および営業活動を実施していました。しかし、上記のとおりの低収量となりました。特にメークインが計画に対して80%限の反収300kgと壊滅的でした。あらかじめいただいていた注文に合わせて定植していたので、取引先には多大な迷惑をかけることになりました。

土作りと、正しい施肥設計をやっていなかったため、ほ場の土が固く生物性がほとんどない状態だったことが最大の理由です。

軟腐病が発生した

軟腐病という細菌からくる病気が発生しました。じゃがいもの葉、茎が茶色く腐りはじめ、放っておくと土の中の芋も腐らせてしまう病気です。

施肥設計の際に、ほ場の土壌分析や窒素量の計算をしていなかったために窒素が過剰な状態になっていたこと、じゃがいもの表皮や細胞形成に重要なカルシウム、ホウ素などのミネラルを施肥できていなかったことが主な原因だと考えています。

収穫作業が難航

7月後半から、ほ場の雑草が大きくなってしまい、芋を掘っているのか草を掘っているのか分からない状態になり、作業スピードが著しく低下しました。

草刈り、収穫のタイミングの計算が曖昧だったことが原因です。

鳥取のおいしい有機野菜 TREE&NORF / BLOF実践記録-収穫作業が難航

今年はこれらの問題を繰り返さないよう、BLOF理論に基づいて準備を進め、計画し、実行していきます。

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徳本 修一

トゥリーアンドノーフ代表取締役。消防士、芸能マネージャー、歌手、ITベンチャー役員を経て、子どもたちがおいしく安心して食べられる野菜を作るため鳥取に帰郷しトゥリーアンドノーフを発足。コメで世界を獲ったるで!(詳しいプロフィールはこちら)

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