岡山県里山農場を視察

徳本です。

岡山県御津伊田の里山農場を、視察訪問してきました。

里山農場 山崎勝久さん

里山農場の代表の山崎勝久さんは、43歳と僕とほぼ同年代でありながら、有機農業歴15年以上のベテラン農業家。

鳥取のおいしい有機野菜 TREE&NORF/岡山県里山農場 山崎勝久氏
里山農場 代表 山崎勝久氏

就農前はアフリカでの農村開発に携わったり、NHKの「プロフェッショナル」にも出演されていた著名な有機農業家、金子美登さんの農場で研修をされたり、非常に経験豊富です。

現在は約7ヘクタールの農地で、年間50品目の野菜を生産されており、全て全国の消費者に野菜ボックスとして直接販売されています。

今回は特に、堆肥の原料配合や製造プロセスを学びたく、伺った次第。出荷の忙しい日にも関わらず、2時間近く各現場で丁寧にレクチャーくださいました。

里山農場の堆肥場

里山農場の堆肥場は、山崎さん自身が重機などを使って建設されています。驚くことに、給水環境やエアレーション(*)の設備も自作されたそう。鳥取を代表する某農業家も、作業場などを自分で建設していますが、やはり、強い農業家はDIY技術も必要な気がしますね。

ハード面に加えて、地域の畜産家、菌床農家との連携といったソフト面もきちんと設計されていて、毎月十トン単位で良質な堆肥を効率よく製造しています。

鳥取のおいしい有機野菜 TREE&NORF/岡山県里山農場の堆肥場

にんじんを栽培予定の、太陽熱養生処理を実施中の畑も見学。

鳥取のおいしい有機野菜 TREE&NORF/岡山県里山農場

視察所感

有機栽培で、年間を通して出荷品目を切らさず生産活動を廻していくことは、しっかりとした計画性と高い栽培技術が求められます。

野菜ボックスを直接消費者に販売するというスタイルは、通年、複数の高品質や野菜を自前で栽培する必要があり、また収穫から仕分け、梱包などの出荷オペレーションの難しさ、大変さは、かつて「わったい菜」(*)で体験しているだけに、現在の仕組みができあがるまでに様々な困難を克服されれてきたことは想像に難しくありませんでした。

山崎さんはアフリカでの農村開発などのご経験もあるだけに、野菜を作る以外のインフラ・環境作りの能力も非常に突出されていると感じました。

目指すスタイルは違いますが、技術的な学びはもちろん、常に前向きでエネルギッシュ、明るく繊細な人柄に接し、僕を含め、視察に同行した乾、松本も、何といいますか、元気になりました。

やはり農業は面白い。

山崎さん、お忙しい中ありがとうございました! 今後とも、よろしくお願い致します。

* エアレーション:酸素を送り込む設備、作業のこと。この場合、堆肥に酸素を供給して発酵を促すことを目的にエアレーションする
* わったい菜:徳本修一が2009年から2015年まで取り組んでいた、鳥取県のこだわり食材ネット通販事業。詳しくは「徳本修一が野菜をつくるまでの話(主に6、7話)」を参照のこと


徳本 修一

トゥリーアンドノーフ代表取締役。消防士、芸能マネージャー、歌手、ITベンチャー役員を経て、子どもたちがおいしく安心して食べられる野菜を作るため鳥取に帰郷しトゥリーアンドノーフを発足。コメで世界を獲ったるで!(詳しいプロフィールはこちら)

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