土壌分析 – 美味しい野菜をつくるための必須作業

こんにちは、和多瀬です。

今日はいま、トゥリーアンドノーフがとても大切に行っている作業、「土壌分析」についてご紹介します。

少し専門的な内容も含まれますが、「へー、農業って、こんなこともやるんだ」くらいの軽い気持ちで読んでいただけると幸いです。

なぜ、土壌分析は必要なのか

もともと土には、何かしらの栄養分が含まれています。

それは、前にどう使っていたのか(何も作っていなかったのか、どんな野菜を作っていたか)で変わりますし、地理や地形によって大きく変わります。

畑の土にどんな栄養分があり、どんなものが足りないのかを正確に知ることができれば、栽培する野菜が必要とするものだけを投入することができるわけです。

これまでの、そして一般的な農業では、経験や勘に基づいて投入する肥料を決めることが多いのですが、トゥリーアンドノーフの場合は、科学的に分析することを原則としています。

広い面積の農地にたくさんの肥料を使う僕たちの農業においては、お金の面でも作業の面でもより効率性が高まるうえに、土に含まれる栄養素が大きく偏ることなく、野菜が健康に育つ可能性が大きく高まるからです。

では、簡単に土壌分析の流れを説明していきましょう。

Dr.ソイルによる土壌分析の流れ

トゥリーアンドノーフでは、「Dr.ソイル」という器材を使用して、土壌分析をしています。以下で説明する土壌分析の流れは、この器材を用いた場合のものです。

まず、分析する畑の土を採集します。

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土は、畑の四隅、および中央の5か所から採集します。広いものになると、同じ畑でも隅と別の隅では、状態が異なる場合があるためです。5か所から土を採集することで、その畑の平均値を求めます。

次に、採集した土をふるいにかけ、細かくします。

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細かくした土を、これくらい、

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専用の抽出液を入れたケースに投入して、フタをします。

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3分ほど振って、土と抽出液を混ぜます。いわば「泥水」をつくる作業ですね。これによって、土の中に含まれるいろいろな成分が、抽出液の中に溶け出してくるわけです。

混ざったら、写真のような感じで「泥水」をろ過します。

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「泥水」が専用のフィルターでろ過され、透明の水が入っている下のケースに流れ落ちていきます。

不純物が取り除かれた「泥水」。もはや「泥水」と言っては失礼なほどのクリアさ。

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クリアになった「泥水」を、定められた分量をスポイトで汲み取り、8つの試験管に注いでいきます。

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8つの試験管で、8つの異なる成分(アンモニア態窒素、硝酸態窒素、可給態リン酸、カリ、カルシウム、マグネシウム、可給態鉄、交換性マンガン)が「泥水」にどれだけ含まれているのかを見ることができます。

手前にある瓶に入っているのが「試薬」。これを「泥水」の入った試験管に入れていきます。

すると、「泥水」に含まれる成分に「試薬」が反応し、このようにカラフルに発色します。

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キレイですね。

この試験管を、パソコンに接続された専用センサーにセットします。

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すると、、、

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センサーが試験管に入った「泥水」に含まれる成分を読み取り、数字とグラフを表示します。写真は「K2O」(カリ)ですね。

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8本、8成分をこのようにして解析し、数字を出していきます。

しばし、数字とにらめっこする代表の徳本修一。

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分析結果をもとに肥料の配合を決定

いかがだったでしょうか?

小学生の夏休みの自由研究にぴったり!と思えるかも知れませんが、これを全ての畑で実施するのは、なかなか骨の折れる作業です。

トゥリーアンドノーフは現在66か所の畑を管理していますので、この作業を66回やる必要があります。もちろん畑1つにつき1度だけやればいいというわけではなく、肥料を投入したあと、実際にそれが効いているかどうかを確認するために、再度、土壌分析したりもします。

そしてそこで得た結果を一つずつ分析し、栽培する野菜に合わせて肥料を設計し、畑に投入し、再び土壌分析し、、、 なかなか大変な作業ではありますが、本当に美味しく、しかも栄養分たっぷりの野菜をつくるためには、どうしても欠かせない作業なのです。

野菜は、その生育に必要な栄養を全て土から摂っているわけですから。

この分析結果は、別の記事にまとめていますので、興味のある方はご覧になってください。


和多瀬 彰

TREE&NORFのWEBサイト、印刷物などの制作を担当しています。趣味はキャンプと読書。最近、初めての子どもが生まれ、バタバタな毎日を送っています(詳しいプロフィールはこちら)。

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