野菜くらぶ(群馬県昭和村)を視察訪問

徳本です。

2016年9月の視察旅行二日目は、初日の千葉県から群馬県昭和村に移動。農業界では最も有名な農業法人の一つ、野菜くらぶを視察訪問しました。

野菜くらぶ

野菜くらぶが拠点とする群馬県昭和村は、群馬県北部に位置する、人口およそ7000人、主産業が農業(こんにゃく芋の生産量日本一)の小さな村です。また「日本で最も美しい村」連合に属す(*)、日本屈指の美しい農村風景でも知られています。

野菜くらぶは、有機こんにゃくの生産・加工を軸に、レタスやトマト、ほうれん草、小松菜など、全国に産地形成し、年間を通して良質な野菜をマーケットに供給しています。

販売手法や人材育成制度など、前衛的な取り組みを積極的に取り入れながら、現在も更に事業を拡大されています。代表の澤浦彰治氏の著書は、多くの農業者にとっての必読書となっています。

野菜くらぶの畑・施設

見渡す限りのこんにゃく畑に圧倒されながら、野菜くらぶの本部に到着。

鳥取のおいしい野菜 TREE&NORF/野菜くらぶ(群馬県昭和村)を視察訪問

今回は野菜くらぶ専務の毛利嘉宏氏が対応してくださいました。

まずは事務所で、事業概略や人材育成の仕組みなどの話を伺い、その後、加工場や選果場、小松菜や最新園芸設備でのトマト栽培の現場を見学しました。

鳥取のおいしい野菜 TREE&NORF/野菜くらぶ(群馬県昭和村)を視察訪問

鳥取のおいしい野菜 TREE&NORF/野菜くらぶ(群馬県昭和村)を視察訪問

同じ敷地内にある、無添加の漬物工場やこんにゃく製造工場。

鳥取のおいしい野菜 TREE&NORF/野菜くらぶ(群馬県昭和村)を視察訪問

大量の地元雇用を生み出し、可能性のある若い人材には積極的に責任権限を持たせて見守るという姿勢で、素晴らしい管理者を育成されています。そしてここには、何と託児施設まで場内に建設されていました。

野菜くらぶの人材育成の仕組みとは

今回の訪問で、まだ駆け出しである僕たちの記憶に残ったのは、やはり、多くの優秀な農業家を育成・輩出してきた研修制度の中身です。

長年の取り組みから理想的な環境が整っていると想像していましたが、個人的な解釈から言うと、詰まるところ、本人の資質に回帰する、というのが結論でした。

結局、農業を生業にするというのはタフで厳しい世界であり、当然、上手くいく人も上手くいかない人もいて、それらを全てすくい上げることはできないということです。

いわゆる農業で食っていくというのは、全ての栽培理論・技術を習得するだけではなく、日々変化する状況・問題への対応能力、地域に溶け込む人間性や努力、マーケットニーズを理解し適応していくスキルなど、様々な要素が必要です。

野菜くらぶと、ここで働く生産者は、相互依存ではなく、お互いにプロフェッショナルとしての関係性を保ちながら成長していこうという関係性を見ることが出来ました。

野菜くらぶが、農業の一つの理想郷であることは間違いないでしょう。その上で、トゥリーアンドノーフだからこそ描ける世界、目指すべき道があることをあらためて考えたりしました。

毛利専務、四季彩綿貫さん、サングレイス竹内さん、お忙しい中ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

* 敬称略
* 鳥取県からは、八頭郡智頭町が加盟しています


徳本 修一

トゥリーアンドノーフ代表取締役。消防士、芸能マネージャー、歌手、ITベンチャー役員を経て、子どもたちがおいしく安心して食べられる野菜を作るため鳥取に帰郷しトゥリーアンドノーフを発足。コメで世界を獲ったるで!(詳しいプロフィールはこちら)

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