ただいま、有機じゃがいも(メークイン)の種いもを植え付け中!
こんにちは、和多瀬です。
前回、畑の土の準備の様子をご紹介しましたが、あれから3週間、畑ではいよいよ有機じゃがいもの植え付け(定植)が始まりました。
溝掘り
まず、トラクターの後ろに取り付けた特殊なアタッチメントで、種いもを植えていくための溝を掘ります。
種いも
今年は種いもは一片、およそ50グラムでつくりました。昨年は30グラムだったので、今年はそれよりも約70%大きくなっています。
理由は、種いもを植え付ける間隔を大きくしたこと、畝と畝の間を広くしたこと。つまり、種いもが成長できるスペースを、去年よりも広くしたわけです。
種いもを等間隔で置いていく
溝に種いもをてきとうに置いていき、馬鹿棒(ばかぼう)を使って、種いもと種いもの間隔を30センチに揃えていきます。
置いて間隔を整え、置いて間隔を整え……。広い面積でのこの細かな作業は心身ともに疲れますが、有機じゃがいもの生育に大きな影響を及ぼすもの。リラックスしつつも集中して取り組みます。
逆さ植え
上の写真をよくご覧ください。有機じゃがいもの断面が上を向いているのが分かると思います。
実は昨年はこの逆、断面を下に向けて定植していました。これが一般的な方法で、今年の方法は「逆さ植え」とも呼ばれます。
少し専門的な話になりますが、種いもは断面と逆の皮側から芽を出し、伸ばしていきます。この芽から枝分かれして伸びた枝のようなものをストロン(または、ほふく枝)と言い、その先に新塊茎(しんかいけい)が生じ、これが成長して有機じゃがいもになります。つまりこのストロンが多くて長いほど、有機じゃがいもがたくさん収穫できるわけですね。
芽は発芽して地上を目指すので、皮が上を向いているよりも下を向いている方が、地中に伸びる部分が長くなり、その分ストロンも多くできるのではないか? という仮説のもと、「逆さ植え」を実施しているわけです。
ちなみに「逆さ植え」は病気に強くなるという話も聞きますが、科学的根拠のある話ではないようです。
土寄せ
溝に種いもを置きおえたら、管理機を使って土をかぶせていきます。
今年は幾つかに分かれた、合計2ヘクタール(約2万平方メートル)に有機じゃがいもを植え付けていきます。
順調にいけば、3週間前後で発芽し、真っ黒な畑の土から緑色の芽が顔を出し始めるはずです。
まだまだ冷たい風も吹きますが、確実に春は近づいて来てますね。引き続き、有機じゃがいもの植え付けをがんばります!