後編 – 産直ECが小規模農家を疲弊させる3つの理由

徳本 修一

トゥリーアンドノーフ代表取締役。消防士、芸能マネージャー、歌手、ITベンチャー役員を経て、子どもたちがおいしく安心して食べられる野菜を作るため鳥取に帰郷しトゥリーアンドノーフを発足。コメで世界を獲ったるで!(詳しいプロフィールはこちら)

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3件のフィードバック

  1. 山本 亮 より:

    技術という言葉は、つまり薬剤や肥料的なものを指すのですか?
    数値を下げれる薬剤みたいなものがあるということでしょうか。

    • 徳本 修一 より:

      農作物を健康に育てる為の栽培技術全般のことを、「技術」としています。機械体系、肥料や農薬資材、それらを使用するための知識、野菜の観察眼など含めた管理技術のことです。数値を下げる薬剤というものはなく、硝酸値に関しては、まずベースとなる土づくりがあり、その後生育状況を見ながら、状況に応じて植物の光合成を手助けするための肥料資材を意図して使用します。

  2. 吉田 直人 より:

    わかりやすいですね。僕もそう思います。そもそも、スケールメリットを知ってる農家は少ない。ただ、農家がどうしてスケールメリットを持てずに今まで20歳から60歳まで働いてきたのかがそもそも、問題点でしょう。日本の農政の問題も多いと思いますが、そこに触るとめんどくさいので、今回は無しで。ECサイトで手数料を10%取られて、送料に30%ネット対応に10%くらいでしょうか?つまり、50%は農作物を生産して収穫調整作業をした売り上げになりますが、そもそもが、年間、1000万売り上げても実質500万円の売り上げになるので、2000万売り上げ流モデルを作らなければ、説得力がない。生産技術が全てだというのは農法は関係なくその通りだと思います。生産技術が上がれば、収穫が楽になり、調整が楽になり、出荷が楽になります。当然選別のコストも減ります。お客さんは安心して商品を買う事が可能です。利益率は当然上がります。個人的にはECサイトで売り上げを10倍に伸ばした農家を知ってるので、絶対にダメとは言えませんが、従来のECサイトでは難しいですね。最初は決済手数料と販売手数料込みで10%撮られるサイトでもいいですが、最終的には自社でサーバーを持ち、決済手数料は3%以下に抑えたいですね。細かい顧客対応もできるように、サイトもオリジナルで立ち上げる方が余計な計算やクレームを回避できるので、また、送料などの詳細な変更も勝手に計算されるのでとても役に立ちます。同時に、農業の生産技術とフェイスブック・イースタ・ツイッター・ノート・YouTube・他動画サイトでの発信と、定期的な顧客とのQ &A、未来の労働者とのQ &Aなど、が絶対条件です。これらをしぶとくやってる企業で組織化していく大規模農家は運送事業も持ち、大きく羽ばたくと思います。もちろんD to C だけではなく従来のB to B も続けてやるべきだと思います。運送事業が2トンでも毎日8時間動くだけで、相当利益率jは上がります。逆に会社が小さい時にECサイトを自社設計してしまうと、おそらく、野菜の売り上げの50%は販売促進に持っていかれます。となると、自分の命を削るか、野菜を高く売るか?しかし、高く売れば、売り上げが下がるので、難しい選択だと思います。過去に多くの企業が似たような選択に迫られていました。運送業ではヤマトは小口客をメインに事業展開を進めてきました。同時に佐川も郵便局も・・・結果的に、規模拡大し、事業は大きくなりましたが、僕、個人的には小さな小さな、廃業を明日にでもしそうな農家ですが、少量多品目が答えだと感じています。理由はシンプルです。この基本は、産直で勝てるのです。ECサイトではなく、地域の産直で勝負ができます。答えは運送です。1品目しか作ってないと、その店で売れる量が決まっているので、30パックが限界でしょうか?小さな焦点だと10パックも売れたらバンザイします。しかし、20品目持っているなら300バックを1つの商店へ卸すことができます。運送距離は販売とセットで考えるといいと思います。できるだけ、近距離で、野菜をおろして行く事が利益率を高める近道です。同時にできるだけ多くの野菜を1つの生産地で栽培する事で顧客ニーズが満たされます。これは技術的に難しい選択ですが・・・。ただ、真面目に10年以上農業に取り組んできたような人は誰もができると僕は確信しています。産直に少量多品目の野菜をおろすと言うビジネスモデルは日本中のどの農家がやったとしても勝てるビジネスモデルです。技術の問題だけです。美味しくて、安い野菜が並べば、お客さんはそれを目当てにスーパーに来ます。これの連続でスケールメリットを大きくして、地域のスーパーの市場を狙う戦略は非常にいいと思います。スーパーは仲卸とベタベタです。理由はスーパーは野菜を集める能力がないし、もし、真剣に勉強をして仲卸の事業をスーパー内に立ち上げたとしても、仲卸の技術とコストに勝てないからです。で、これに勝てるのは農家だけです。農家が仲卸の技術を持ち、その地域のスーパーに必要な野菜や果樹・加工品を仕入れる事ができるなら、スーパーを総取りできます。ただ、個人では無理なので、1日10a以上の出荷があるような農家のみですが、大黒天物産はその逆をしてます。ラムーという大きなスーパーを建設して、自社でいろんな加工品を制作し、他のスーパーに圧倒的な利益率の差をつけています。これもスケールメリットです。日本で一番大きな仲卸がスーパーをする。もう、農協がスーパーをしてもいいのではないかと思ってしまいますが・・・。ちなみに、個人の農家でも1品目を6ヶ月以上棚に置く約束ができるなら、実験的に、取引は開始してくれるように感じていますが・・・。地域の農家が、スーパーに野菜を直おろししてるのをまだ、聞いたことがないです。残念な事です。

     結論、ECサイトでも農業は成り立つと思います。1 安定生産をする技術がある事。 2 お客さんが安定的に購入できる値頃での販売。3 ECサイトが使いやすい。アマゾンフレッシュのようなサイトはいいと思います。 4、独自にCMを打つ事ができる。SNS 動画など 5、運送事業を始める。(毎日2トンの販売が可能なら、大儲けできます)6 スケールメリットを持つ(1日10a出荷できるのであれば、36haくらいでしょうか?)7 多品目栽培(加工品やカット野菜を入れる)地域の加工品も一緒に販売するなど このような事が1つでも多く実践されている農家は、ECサイトでも地域の産直でも生き残る事が容易だと感じています。ただ、徳元さんは日本の80%の農家の事をさして話をしていると思うので、徳元さんのいう通りだと思います。僕のはかなりイレギュラーなデーターです。ただ、小企業が大企業になるのは、利益率が絶対条件で、自社で株の売り買いをする以外の絶対的で安定的なドル箱を作る必要があるので、EC自社運営、運送業は絶対的な条件だと思いますね。もちろん、技術があっての話です。それから、大きくなればなるほど労働力確保が困難になってくるので、日本人労働者をどうやって安定的に入れるかだと思います。外国人では出来ないところがたくさんあります。田舎での不動産事業や労働者に安く安価な住宅手当をする必要も出てくるような気がしています。

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