「一汁一菜でよいという提案」土井善晴
こんにちは、和多瀬です。
昨日、僕たちのつくった有機大根や有機にんじんが「野菜の水煮」という製品となって、パルシステム(関東)にて販売中であることをご紹介しました。
「野菜の水煮」は、ハサミで切って片手鍋に入れて加熱し、温まったら味噌を溶いて味噌汁完成!という、忙しいお母さんに嬉しい製品です。
毎日、今日の献立は何にしよう? と頭を悩ませているお母さんも多いと思いますが、ごはんはその「味噌汁だけでよい!」と提案されている料理研究家がいます。
NHK「みんなのきょうの料理」という番組でもおなじみの、土井善晴さんです。
一汁一菜でよいという提案
2年前、我が家に子どもが生まれてからというもの、仕事や家事に加えて、子どもの世話に大忙しの毎日を過ごしています。
1日の終わり、家族が寝静まったあとにふっとスマホを覗き込むと、SNSには、目にも麗しい料理が所狭しと何品も並ぶテーブルの写真が目に飛び込んできます。
自分がその日つくった地味な料理を思い浮かべながら、食材はしっかり吟味して選んでいるものの、果たしてこんな食事でいいのかな? みんな満足してくれてるのかな? と疑問に思い、不安になることもしばしばでした。
そんな時に出会ったのが、土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」という本でした。
読みながら、胸がぎゅーっとなり、なぜか涙が溢れてきました。
毎日、家庭で食べる料理に、どんな意味があるのか。一品でも品数が多いことが、それを食べてくれる家族への愛情なのか。献立を選ぶ基準は「美味しい」であるべきなのだろうか。
そもそも、家庭料理って何だろう?
テレビや雑誌、インターネットで目にする美味しそうな料理の情報に日々さらされている僕たちは、家族にとって本当に大切な食事とは何か? ということを、もしかすると間違って認識している可能性があります。
誰かに見せるためではない、家族が毎日食べて、心も体も健康に育ち、安心と感謝の気持ちを自然と抱きながら、食の大切さや楽しさも自然と学べる食事。
その基本的な考え方が「一汁一菜である」と土井さんは言います。
毎日の料理に疲れてしまったり、献立に悩むお母さんやお父さんが読むと、すっと肩の力が抜けて、心が晴れてくる。そんな本だと思います。
ぜひ、ご一読を。