「内田悟のやさい塾」内田悟
4月、春ですね。
みなさんはお花見には行きましたか? 鳥取の桜は先の週末に満開となり、幾つかある桜の名所はどこもたくさんの人で賑わっていました。
さて、4月になると我が家では、本棚からこの本を取り出してパラパラとめくるのが習慣となっています。
「内田悟のやさい塾 旬野菜の調理技のすべて 春夏」
内田悟
旬だから、旬のものを気張らずおいしく。そんな思いで、毎日作り続けている内田悟のまかない料理が一冊のレシピ本になりました。
著者の内田悟氏ってどんな人?
著者の内田悟氏は、築地御厨(つきじ・みくりや)というレストラン専門青果店の創業者。フランス料理店での修行を通じて野菜に関心を持ち、青果販売に転身された異色の経歴の方です。
つまり「料理もできる八百屋のオヤジ」といったところでしょうか。この組み合わせは強力で、野菜を知り尽くし、さらにそれをどう調理したら一番美味しいかを理解しているわけですから、内田氏の仕入れてきた野菜が、素材にこだわるレストランから多くの支持を集めているという話はとても納得できます。
2007年に「一般消費者にもきちんと野菜と向き合ってほしい」と、無料の「やさい塾」(*)を開講されています。この本はそのやさい塾が書籍化されたものです。
春と夏に旬を迎える野菜を大解剖
本書は、菜の花やたけのこ、せろりやアスパラガスといった春に旬を迎える野菜、ズッキーニやオクラ、なすやアボカドなどの夏に旬を迎える野菜、合計25種について紹介しています。
紹介している、と一言で書くとなんだかさらっとした内容を想像しますが、そんなことはなく。
野菜によって多少の差異はありますが、原産地や旬、日本の主要産地の紹介から、目利きどころ、切り方、切った部位ごとの特徴や調理法、火の入れかた、相性の良い野菜、保存方法、レシピなどの情報が25種の野菜別にどっさり掲載されてるんです。
「え、知らなかった」という情報もいっぱい
例えば、こんな感じ。
- トマトの旬は…?
- せりは、根っこが美味しい
- ピーマン、出始めと終わりで切り方が違う
- きゅうりの種のある部分、ない部分の見分けかた
- 剥いたなすの皮、何に使う?
- とうもろこしのヒゲの数=とうもろこしの…?
わー、知りたい〜って思いますよね。僕は何度も読んでるのに、読むたびに「ええ!」とか驚いておりますが…(笑)。
写真も綺麗ですし、説明も丁寧ですので、僕のようにパラパラ眺めているだけでも楽しい一冊ですよ。
今年はちゃんと実践して、いろんな料理に挑戦してみようかな〜。
内田悟氏主催の「やさい塾」に関する情報は、「築地御厨 内田悟のやさい塾」をご覧ください。