宮古島での農業視察
徳本です。
スタッフ2名が、1月中旬から2月末まで沖縄県宮古島で農作業を請け負っています。これは、鳥取の農作業が少し落ち着く冬の時期に、農繁期である南国 宮古島で農作業を請け負い、更に地元の農業経営者とも交流を図り、知見を広げようというのが目的です。端的に言うと出稼ぎみたいなものですが。。
先週、一足早い海水浴を満喫するためスタッフの様子見と視察を兼ねて宮古島へ行ってきました。
初めて降り立った宮古島。沖縄本島とはまた違う時間の流れ、広大な農地、美しすぎる海、全てが刺激的でした。
宮古島の最南東にある東平安名崎の灯台から。宮古島トライアスロンのコースとしても有名です。
今回スタッフ2名がお世話になっているのは、農事組合法人まるごと宮古島さん。代表の上地和彦さんより、農地や作付の様子を説明して頂きました。約4.5ヘクタール(東京ドーム1個分)の面積で、マンゴー、パパイヤ、ナス、キュウリ、トマト、カボチャなど栽培されています。ちなみに宮古島では、サトウキビの栽培が盛んで、全島の農地の5割以上で栽培が行われています。
宮古島を訪れた日の気温は何と20度。一般的に夏野菜と言われるトマトやナスの出荷が最盛期を迎えています(この日鳥取は吹雪でした)。
毎年7月~8月に出荷を行う宮古島マンゴーの枝の手入れを行っています。
離島である宮古島にとって農業は最も重要な地場産業であり、農業用水の確保や分配、サトウキビなど主要作物の買取保障など、国の事業予算も大きく動いている様です。
一般的に国内の地方では耕作放棄地が増え続けていますが、宮古島ではほとんど耕作放棄地が無いというのも、国や地域を上げて農業を守るための施策を最優先事項として取り組んきた成果かと思います。
しかし、高齢化の波は押し寄せており、地元の上地さんなど若手の農業経営者は強い危機感を持っており、補助金に頼るのではなく、より自立した農業を行っていく必要があると力説されていました。
わたしたちは、作物はもちろんのこと、そこに関わる人と畑の「風景」も、非常に大切な付加価値だと捉えています。宮古島の絵に描いたような美しい南国大地、そこで育まれる果物や野菜を前に上地さんの案内を聞きながら、鳥取が非常に地味で強みに欠けるなぁと痛感しました。
このコバルトブルーの美しい海のイメージに負けない何かを、鳥取から生み出して行かねばなりません(鳥取の海の青さは沖縄とそんなに変わらないと良く言っていましたが、完全に嘘でした。すみません)。