動力噴霧器
はじめまして、スタッフの清水です。
2015年に千葉からUターンし、翌2016年からトゥリーアンドノーフで働きはじめました。そのあたりの話はまた後日シェアするとして、今日は、僕たちがふだん使っている農業機械・機具をご紹介したいと思います。
農業機械・機具は、その言葉どおり、農業に使う機械や機具のことです。農業で生産される野菜そのものは、多くの人にとっての生活に欠かせないものですが、その野菜を生産するために使用される道具のほとんどは、馴染みのないものが多いです。
農業機械や機具の記事を通じて、僕たちが野菜をつくる工程や、野菜づくりに対する考え方・思いを知ってもらえると思いますし、農業や野菜のことに少しでも関心を持ってもらえたらなと思い、この記事を書いています。
前置きがとても長くなってしまいましたが、今日は「動力噴霧機(どうりょくふんむき)」をご紹介します。
動力噴霧機とは
動力噴霧機(略して「動噴(どうふん)」は、液体(例えば、水、液状の農薬や肥料)を散布するための機械です。一般的には、ガソリンや電気などを動力として稼働します。
下の写真の、軽トラの荷台にあるホースが巻きつけてある機具が、動力噴霧器です。
僕たちが使っているものは、自走式の動力噴霧器です。
ホースは100メートルあり、先端のノズルから噴霧します。ノズルもいろいろなものがあり用途に合わせて使い分けます。
自走するので簡単に動かせますが、散布する液体肥料が大量に入ったタンクとセットなので、通常、軽トラに積んだ状態で使います。
肥料の散布だけじゃない、いろいろ使える動力噴霧器
トゥリーアンドノーフの場合、主に灌水(水やり)、病害虫防除のための資材散布、追肥などに使用しますが(*)、変わり種としては、野焼き作業の際の延焼防止にも使用します。よその畑を燃やしてしまったり、山火事でも起こしたら大変ですからね!
トゥリーアンドノーフでは、5月から12月まで、出荷が途切れないように小松菜を栽培するため、1週間に2~3回種を播きます。
種の発芽には水が必要です。都合よく雨が降ればいいですが、なかなかそうもいきません。去年は梅雨明け以降なかなか雨が降らない時期がありましたので、種をまいたあと、動力噴霧器で灌水しました。
発芽をそろえるためには均一に灌水する必要があります。暑いなか頭がくらくらしますが、大事な作業なので丁寧に作業するように心がけています。
サングラスにタオルというクールなスタイルで灌水作業をする僕、清水
余談ですが、日本の露地野菜は天候に左右されやすいので、先日の徳本のアメリカ視察の話にもあったように、灌水施設などが整備できれば、飛躍的に生産性も生産量もアップするのではないかと思います。
以上、動力噴霧器のご紹介でした。
* 病害虫防除のための資材散布、追肥などに使用します:通常は大面積での作業を効率的に行うため、ブームスプレイヤーという機械を使用します