ワンポイントシーダーマルチがやってきた

徳本です。

先日、小松菜の播種についての記事を書き、手押し車のような、播種専用の器械を使っての作業をご紹介しました。

この写真を見て、「大規模な農業を志向しているはずなのに、種まきはえらくチマチマしてるんだな」と思われた方も多いはずです。

そうなんです、チマチマしているんです(笑)。

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もちろん、意図してやっているわけではなく、いろいろな事情・理由があってのことなんですが、この状況を一気に改善すべく今年導入に踏み切ったのが、今回ご紹介する向井工業のワンポイントシーダーマルチです。

いかに大型トラクターを導入して、播種までの工程を効率化しても、播種作業がチマチマしていればそこがボトルネックになり、生産性は向上しません。

結局のところ、ボトルネックとなっている問題を解決しない限り、周辺の小さな問題を解決したところで、最終的な生産性は高まらないんですよね。

ワンポイントシーダーマルチ

さて、こちらが本日の主役、ワンポイントシーダーマルチです。トラクターの後部に付いている赤い器材がそれです。

ワンポイントシーダーマルチの機能を少し詳しく見てみましょう。

写真内の数字を簡単に説明しますね。

  1. 土を掻きあげて土を寄せて畝を成形する
  2. 種の収容器、播種器
  3. 畑に落ちた種に土を被せる
  4. 畝にマルチをかけ、両脇から土を寄せて固定する

以前の記事で、小松菜の播種に至るまでの工程として、1)水はけ改善、2)粗耕起、3)施肥、4)畝立て、という4つのステップをご紹介しました。

シーダーマルチは、このうち「畝立て」と「播種」を同時に実行します(*)。もちろん、播種のスピードは、手押しスタイルとは桁違いです。


種の収容器

収容器に収められた種は、キャタピラに設けられた小さな窪みに1-2粒ずつ掬い取られ、畑へと落ちる仕組みです。

(また、シーダーマルチの機能ではありませんが、トラクターの前部には「グランド・ソワー」 — 2つ上の写真、トラクター前部の緑色の器材 — を設置していますので、「施肥」も同時に完了します)

さらに、シーダーマルチは上記の工程にはない「マルチング」という作業も完了します。「マルチング」とは、農業資材である「マルチ」を畝を覆うように敷くことを言います。

黒いビニール製のものがマルチです。

マルチングには以下の3つの狙いがあります。

  1. 土中の保温(土の温度を高め、野菜の生育を促進する)
  2. 土中の保湿(過度な乾燥を防ぐ)
  3. 雑草の防除(マルチの下は雑草が生えにくくなります)

ただ、全てをマルチで覆ってしまうと、当然のことながら小松菜の種を播くことができませんし、仮に播けたとしても陽が当たらないので発芽しません。

そのため、シーダーマルチで使うマルチには穴があいていて、畑に落ちた種の上にちょうどマルチの穴がくるようになっているわけです。


穴の中央に見える白い粒が小松菜の種です

土を寄せて畝を立て、一定間隔で播種し、土を被せ、種を播いた部分に穴がくるようにマルチを貼っていく…… こう書くと簡単なように思えますが、実際にはかなり繊細な作業で、細かな調整が必要です。

次の写真をご覧ください。マルチと畝の間に大きなすき間ができています。

しっかりと土を寄せて一定の高さの畝を立てること、マルチを送り出すガイドの角度、敷いたマルチを畝に押し付けてフィットさせるパーツのレベル(高さ)設定などなど、様々な要素がぴったり合致しないと、綺麗に仕上がりません。

メーカーの方に設定を調整してもらいながら、試行錯誤すること30分。

畝の高さ、マルチの張りがしっかりと整ってきました。

右側が試行錯誤中の畝、左側が調整したあとの畝です。

右の畝には大きな凹凸がありますが、左にはほとんどないことがわかると思います。

その後、実際の畑に移動し、何本かの畝を立ててみました。

いい感じ!

さあ、これからどんどん働いてもらいますよ!

.

シーダーマルチはアタッチメントを交換することによって、マルチの有無や播種量の調整ができます。今回ご紹介したようにマルチングする畑もありますが、時期や状況によってはマルチが必要のない場合もありますので、使い分けて活用する計画です。

* シーダーマルチで畝立てをする場合は、粗耕起ではなく、しっかりと耕起し、土を細かくしておく必要があります。


徳本 修一

トゥリーアンドノーフ代表取締役。消防士、芸能マネージャー、歌手活動を経て、子どもたちがおいしく安心して食べられる野菜を作るため鳥取に帰郷しトゥリーアンドノーフを発足。おいしい野菜を作るぞー!(詳しいプロフィールはこちら)

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