土寄せ – Earthing Up

農業の言葉土寄せ

土寄せ(つちよせ)とは、作物の茎元に土をかけることです。主に、地下の部分を利用する作物で土寄せが行われます。

土寄せは作物によって色々な効果をもたらします。例えば、ジャガイモは根に栄養を蓄えて芋になるのではなく、茎の一部が栄養を蓄えて芋になります。ジャガイモの茎にいくらかの土を被せる土寄せをすることで、芋が成長出来る場所を増やすことができます。ショウガも同じ目的で土寄せがなされます。

色が白い部分を増やしたい作物、例えばラッキョウや白ネギなどでは、土寄せをすることで食べる部分に光が当たることを防ぎ、光に当たって緑色になってしまわないようにします。

土寄せをする予定の作物は、畝を作る時点から畝の間隔などを計算しておきます。重い土を大量に運んでかけるのは大変なので、機械を導入できる幅にしたり、予め深い溝を掘ってそこに植え付けをしたりします。

地表0cm地点に苗を植えて50cmの高さの山になるように白ネギの畝を作るより、地下25cmまで溝を掘って植え付けして25cmの高さの山の畝を作った方が動かす土の量が少なくて済むという感じです。