ソーシャルイノベーションサミット2017
徳本です。
先週末、広島県は神石高原で開催されていた、ピースウィンズジャパン主催の「ソーシャルイノベーションサミット2017」に参加してきました。
「ソーシャルイノベーションサミット2017」
https://sis2017.wixsite.com/jinseki
日本を代表する社会イノベーターたちが
企業、NPO、メディア、大学、行政などの枠を越えて
地域活性化のモデルとして注目を浴びる広島県神石高原町に集い
大自然に囲まれながら、参加者と泊りがけで日本の未来を語り合う。”社会に変革を起こしたい” そんな志を持つ人が
日本の未来、地域の未来、そして自分の可能性を「体感」できる2日間です。
—ソーシャルイノベーションサミット2017 HPより
グローバルに活動する人たち
参加した目的は、以下の3点です。
- グローバルな視点で、社会的問題を解決するために本気で活動している人たちの考え方や価値観に触れる
- 1を実現するための資金調達や、組織・活動のマネジメントはどのように行っているのか
- 主催者である大西健丞氏に直接会って話をし、繋がりを持ちたい
農業は日々の畑での作業という実務が伴う仕事。朝から晩まで家と畑、事務所で精一杯仕事をしていると、1日はあっと言う間に終わってしまいます。
いきおい、考え方や視点が自分の行動範囲に限定されてきます。得られる画一的になりがちで、ソースも情報も新聞やネットなど、体験を伴わないものばかりになる。
これは実に危険なことです。
そこで、このイベントに参加し、グローバルに活動する人たちの考え方や価値観に触れることで、将来、トゥリーアンドノーフが海外展開するうえでのヒントを得たいと考えました。
様々な業界のトップランナーと情報交換し、有益な話を拝聴し、たくさんの刺激をもらい、最後は「僕たちはこれから世界の農業を変えていく! まず全国に農場を展開していく。この素晴らしい神石高原でも野菜を作りたい!」とクロージングセッションで思いの丈をぶちまけてきました。
その甲斐あってか(?)、サミット終了後、神石高原入江町長と、TREE&NORFの農業参入に向けて本格的なやり取りを始めることになりました。
世界的な問題解決のための構想(妄想)
「ソーシャルイノベーションサミット」を主催した、特定非営利活動法人(認定NPO)ピースウィンズ・ジャパンの代表 大西氏は、世界中の貧困地域、紛争地帯の子どもたちを日本に招聘したインターナショナルスクールを立ち上げ、運営するという構想を持っています。
一方で僕たちが取り組む「持続的且つ生産性の高い農業技術」は、国内において地域再生・医療費削減、世界的には環境問題・貧困問題(児童労働など含む)の解決のための糸口になりうると考えています。
例えば、これを組み合わせて、何か新しいバリューを産むことはできないだろうか?
大西氏が考えているインターナショナルスクールが実現したら、そこで、トゥリーアンドノーフが科学的有機農業の理念や技術を教えられないだろうか。母国に帰った子どもたちが、持続性と生産性の高い有機農業でその地域の自立・発展の一助とならないだろうか。
そして、世界各国での、彼らの生産活動をデータ化し、集積・解析し、科学的有機農業のデータベースを世界的規模のものとできないだろうか。
引いては、これから迎える世界的な人口爆発によって危機的な状況となるであろう食料事情や環境問題などの解決策の一つになりえないだろうか。
そんなことを妄想しながら、帰ってきました。
ここで出会った方々との繋がりを大切にして、今後も様々な情報交換をしつつ、トゥリーアンドノーフの活動を発展させていきます。
おまけ
今回、夫婦で参加してきたのですが(僕の妻は、「鳥取森のようちえん 風りんりん」主宰)、東大教授の渋谷健司氏から「君たち凄い夫婦だね」とか、児童労働問題を扱うACE代表理事の岩附由香氏からは「鳥取からのこのイベントに夫婦で参加している事自体がすでにイノベーションよ!」などとお褒めの言葉をいただきました(笑)。