TREE&NORFに農業視察団
徳本です。
先週から今週に掛けて、鳥取県大山町と岡山県笠岡市から、農業関係者の視察団がTREE&NORFのほ場に来られました。
私たちより何十年も長く農業に関わっている大先輩、20名以上を前にして「何を話そう?」と悩みましたが、わたしたちのこれまでの取組みや、これからやろうとしていること、大切にしていること、多くの失敗と少しの成功談など、正直に色々と話しました。
やはり、どう売っていくかということに非常に悩まれている様子。販売から生産事業にシフトしていった私たちの事業にとても関心を示されてました。
収穫のほぼ終わった、キャベツと白菜の畑で、栽培方法や管理の仕方などについて説明している様子。写真には写っていませんが、農場長が近くに待機していて、栽培技術の突っ込んだ質問は直ぐに振るというフォーメーションで対応。
ハウスはこの時期、春菊を毎日出荷しています。土作りや管理の仕方に多くの質問が飛び交いました(農場長に)。
農業界はよく「消費者を見ていない」と揶揄されることがあります。
当事者同士の意見交換の場は、栽培技術や管理の話にどうしてもなりがちですが、それはすべて「お客さんに商品を再生産出来る価格で買ってもらう」という目的を達成する為の、ひとつの手段の話です。
有機農業においては、草取りや地道な作業が一般的な栽培方法に比べ格段に増えます。それらもお客さんにとって、安心感や美味しさとしての価値に繋がっていかないと、単なる辛い単純作業になってしまい、生産意欲を保つことができません。
そういう意味では、消費者に近い場所での視察・交流なども合わせて行うと、より実りあるものになるかもしれませんね。
先日は大変お世話になりました。寒い中でも笑顔を絶やさず私どもの質問や四方山話に丁寧にお答えいただき、ありがとうございました。
「販売から生産へ」。これは確かにショックが大きいようでした。とてもよい刺激になったと思います。
早くも御紹介頂き、恥ずかしいやらうれしいやら。有機農業の先輩として今後とも御指導頂ければ幸いです。
こちらこそ、遠路ご来社くださり、ありがとうございました! 販売から生産へ軸を移していった私たちは、逆に生産技術において多くの課題を抱えております。皆様のような生産の諸先輩方との交流を通して、私たちも成長していければと考えております。今後ともよろしくお願いいたします!