PUBLIC KITCHEN オーガニックファームを視察訪問
徳本です。
5月末に兵庫県丹波市春日町のPUBLIC KITCHEN オーガニックファームを視察訪問してきました。
農場長である神川健太さんを中心とした若いスタッフ数名で、約1.5ヘクタールの面積で年間80種類以上の有機野菜を栽培し、飲食店舗などを中心に出荷されているほか、カフェも運営されています。
PUBLIC KITCHENさんの小松菜は、毎年徳島県で開催されるBLOFer(*)野菜が数多く出品されるオーガニックフェスタ2016の栄養価コンテストで激戦の小松菜部門、そして総合でも最優秀賞を受賞された実績を誇ります。受賞した小松菜は糖度が12.3度(通常5度前後)、硝酸値15以下(通常3600前後)というのは驚異的な数字です。
神川さんは36歳とお若いですが、20代からBLOF理論を実践する農業法人などで野菜作り・米作りを学ばれ、5年前に独立され現在に至ります。大学時代、化学を専攻していたこともあり、科学的な有機農業のBLOF理論がとてもしっくり来たとのこと。
畑を見学しながら、使用資材や肥料の使い方、管理方法など、発見と学びの連続でとにかく話が尽きません。特に緑肥の使い方は目を見張るものがありました。
生産管理から原価管理まで、日々データを取ってITで管理されており、現在、誰もが使えるWEBサービスも開発中とのこと。こちらについてもIT化・WEBサービス化を目論む僕たちに取っても興味津々の分野。色々と意見交換できました。
ひととおり野菜生産の話が終わったあと、最後に「人材育成」についての話に。向こう5年間の人員計画や育成の仕組みの構想を伺いましたが、色々と苦心・試行錯誤されているとのこと。僕自身のこれまでの苦い経験も含め、野菜を生産することと同等以上に重要な人・組織についての在り方をじっくりと話しました。
神川さん、お忙しい中、色々とありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
* BLOF理論による有機栽培を実践する農業家のこと