じゃがいも メークインの植え付け
徳本です。
じゃがいも メークインの植え付けが始まりました。昨年から土づくりの準備を行ってきた広大な畑約5ヘクタール(およそ5万平米)に植えていきます。
メークインは大正時代にイギリスから持ち込まれました。男爵イモに比べてねっとりしていて煮崩れしにくく、カレーやシチューや肉じゃがなど煮込み料理に適した品種です。
種イモ、なぜ切るのか?
じゃがいもは、種や苗を植えるのではなく、じゃがいもを植え付けます。ただし丸ごとではなく、一片30gくらいの大きさに切ります。これを「種イモ」と言います。
写真のコンテナには、種イモがぎっしり入っています。なんせ5ヘクタール分ですから、膨大な量です。
じゃがいも丸ごと植えないのは、種イモが大き過ぎると芽がたくさん出てくるからです。
限られた面積の地面から栄養を十分に吸収して育てるために、たくさん芽が出てきた場合はそれを間引いてやる必要があります。そのままにしておくと一つひとつのじゃがいもが小さく育ってしまうのです。
まるごと植えても結局芽を間引いてしまうのであれば、種イモは小さくカットして、最初から芽が多くでないようにしてやればいいわけです。カットすれば一つのじゃがいもから複数の種イモがつくれるので、効率的です。
種イモは、切断面を下に向けて
種イモは切った面を下に向けて、約30センチ間隔で並べていきます。
断面を下に向けるのは、切っていない側からじゃがいもの芽が出てくるので、地面に芽が顔を出しやすいようにするためです。
「切った面を上に向けると、地面に染み込んだ水分が溜まって種イモが腐る」というような話を聞くこともありますが、どうなんでしょうねぇ。
野菜の栽培方法にはいろいろな根拠・理由があると思いますが、何百年という長い時間をかけて蓄積された経験と知恵のカタマリみたいなところがあるので、それに従ってれば上手く行く、ということが多いです。が、より合理的、より効率的な農業を進めていくには、時にはこうした当たり前のことも疑ってみる必要があるのかも知れませんね。
ところで、なぜこんなに真っ直ぐに植えられるの? と思った方もいるかも知れません。このようにあらかじめ紐を張っておき、それに沿って植え付けていくと真っ直ぐになりますよ。
種イモを並べた終えたら、管理機というマシンで土を被せていきます。
植え付けた種イモと種イモの間を歩きながら押すようにして管理機を進めていきます。このマシンが通ったあとはこのように両端に土が盛り上がるので、種イモにこんもりと土が被さるわけですね。
中腰で種イモ約2万個を植え付ける作業は、地道で体力のいる仕事です。
次は男爵
メークインの後は、男爵イモの植え付けが待っています。4月10日頃まで、晴れ間を見計らってじゃがいもの植え付け作業が続きます。これから成長の様子も随時アップしていきますが、収穫は6月20日頃からの予定です。
今年も美味しいじゃがいもが出来ますように。
2016年のじゃがいも栽培記録はこちら2015年の失敗と反省点を踏まえ、様々な改善策を加えて実施中の2016年のじゃがいも栽培。今年は昨年よりも狭い面積で、たくさんの、しかも美味しいじゃがいもを収穫予定です。詳細はこちらから。
メークイン15a栽培しています。素直な芋ができません。奇形が多く表面がボコボコになってしまいます。施肥は元肥だけ、追肥はしてないです。よろしければアドバイスお願いいたします。
山川さま
コメント遅くなり申し訳ありません!
形が悪いということですと、カルシウムやホウ素が欠乏していう様な印象を受けますが、参考までに、ほ場の土質と、元肥の内容(種類・投入量)を教えていただけますでしょうか?