BLOF(ぶろふ)理論は、株式会社ジャパンバイオファームが提唱する、科学的・論理的な有機栽培技術。「Bio LOgical Farming(バイオロジカルファーミング):生態系調和型農業理論」の略です。トゥリーアンドノーフの栽培方法もこれに準拠しています。
BLOF理論は、以下の3つのキーワードが中心となっています。
BLOF理論の実践記録BLOF理論をいかに自分たちの農作業に当てはめていくか、実際の栽培を通じて試行錯誤している生の情報を、できる限り詳細に、数字等も含めて共有していきたいと思います。記事はこちらから。
アミノ酸
一般的な化学肥料を使用する農業では、植物の中で生成される炭水化物を化学肥料(無機態窒素)と結びつけてアミノ酸を作り出し、それをタンパク質に変えて野菜の成長を促します。
しかし天候が悪かったり、無機態窒素の濃度が高いなど場合は様々な不具合が生じ、野菜の品質が悪くなったり、収穫する量が落ちてしまったりします。
BLOF理論で使用する有機肥料は、炭水化物が結合した有機体窒素=アミノ酸そのものであるため、根から直接野菜に取り込まれてタンパク質を形成し、野菜の成長に直接結びつきます。
また、余ったアミノ酸は野菜を強化する食物繊維を作るのに使用され、結果、害虫や病気に強い野菜になります。つまり、品質が良くなり、しかもたくさん収穫できるわけです。
ミネラル
野菜が成長するために欠かせないミネラル。例えば、次のような働きがあることがわかっています。
- 鉄 根っこを伸ばす
- カルシウム 害虫への抵抗力を強くする
- マグネシウム 葉緑素を構成する中心的な成分
これらのミネラルの働きは上記以外にもありますし、ミネラルは他にもたくさんの種類があります。
野菜が栽培されている畑の土の中に、野菜の成長に必要なミネラルがきちんとあるかどうか、土壌分析して過不足を確認し、その結果に基づいて与える肥料を設計することを重視します。
太陽熱養生処理
「太陽熱養生処理」とは、上記のミネラルの項でも書いた「土壌分析」の結果に基づいて、必要な堆肥やミネラルを畑に投入し、さらに土に含まれる水分量を調整したうえでマルチ資材を張り、15〜30日かけて土に対して積算で450〜900度の熱を与えることです。
野菜を栽培する土を「太陽熱養生処理」によって団粒化することで、次の3つを実現します。
- 根の張りを良くし、野菜が光合成する力を高める
- 病害虫と戦う微生物を土中に増やし、病気の発生を防ぐ
- 水溶性炭水化物を供給し、野菜の生育を向上させる
BLOF理論に関するより詳しい情報は、株式会社ジャパンバイオファームのホームページをご覧ください。