ロータリーも負けてない! コバシアースローターFTV260の圧倒的パフォーマンス
徳本です。
先日、「ロータリーはもう古い? 令和時代の農家必須アイテムは「ショートディスク」だ!」という記事と動画を公開しました。
一見、ロータリーをディスる記事のようにも思えますが(笑)、決してそうではなく、もちろん僕たちも農作業にロータリーを使っています。
コバシアースローターFTV260
コバシアースローターFTV260
主にロータリーは1)砕土、2)漉き込み、3)整地という3つの目的で使用しますが、僕たちが使用している「コバシアースローターFTV260」というロータリーは、一般的なロータリーと比べて圧倒的な漉き込み力を持っています。
一般的なロータリーと比べると、漉き込み力の違いは一目瞭然。整地性も高い
今日の記事では、このコバシアースローターFTV260(以下、アースローター)の特徴をかいつまんでご紹介したいと思います。
また今回も、2つの圃場で、一般的なロータリー(当社が所有するクボタKL31Zに標準装備のロータリー)との比較・検証動画を撮影していますので、ぜひご覧ください。
ラセン爪配列+オーバーラップ
ロータリーの核となる爪部分ですが、アースローターの爪は爪軸方向にラセン状に均等に配列されています。
この画像だとラセン配列、分かりづらいですね(汗)
この配列と、通常のロータリーのものに比べてより湾曲した爪の形状が、圧倒的な漉き込み力を生み出しています。
また、隣接する爪同士がオーバーラップする(重なる)ように配列されているので、草やワラの巻きつきが非常に少なくなっています。
ステンレスエプロン
アースローターのエプロン部は、土が付着しにくいステンレス製。整地性が向上し、錆び防止にもなります。
バイブロ・ウェーブ・カバー
一般的なロータリーは、使用しているとどうしても作業機カバー内に土が付着してしまいます。これは、重量増加による馬力ロスや燃料消費増を引き起こし、カバー内の土と接触することで爪の摩耗を早めます。
アースローターの作業機カバー内には、ゴム製のカバー(板)が4枚連続して設置されています。ロータリーが稼働すると回転する爪や土塊がこのゴム板に当たります。この振動でカバー内の土の付着を防ぐという実にシンプルなアイディアなのですが、コバシによると土の付着量は一般的なロータリーに比べて1/4、爪の耐久性は50%向上するとのことです。
サイドディスク
ロータリーの側面についているチェーンケースは作業中、圃場の土にめり込んでしまうため、耕深を不安定にし、作業効率も落としてしまいます。
アースローターのチェーンケースには、前方にサイドディスクが設置されています。
チェーンケース前方の土を切ることで、チェーンケースが土にめり込んでしまうのを防いでくれます。
大型のロータリーであるアースローターでは特に有効ですが、個人的には一般的な小型のロータリーにも、このサイドディスクはあるべきだと思います。
ホイルゲージ
耕うんを安定させるため、高さ調節ができる大きな補助輪(ホイルゲージ)が付いています。
チェンジギヤ
ギアを作業によって組み換えることで、作業に合わせて変速できます。
鋳鉄製のヒンジ
アースローターは強度や耐久性を上げるための工夫が随所に見られます。
例えば、エプロンとシャフトの接合部の材料に鋳鉄が使われています。
目に見える部分だけでなく、こういう接合部に強度のある材料が使用されているのは、非常に嬉しいポイント。なぜなら、大規模になればなるほど農業機を使用する時間は増えますので、作業効率性やコストにそのまま跳ね返ってくるからです。
この点について言えば、このあたりは海外メーカーの方がまだまだ強いと個人的には感じますね。
2つの圃場での実証実験
アースローターの魅力、伝わったでしょうか。
さて、このアースローターの相対的な実力を検証するため、環境・条件の異なる2つの圃場で耕うんし、一般的なロータリー(クボタKL31Z標準装備)との比較実証実験を実施してみました。ぜひご覧ください!(チャンネル登録もよろしくお願いします^^)
ではまた来週。