山菜の季節、有毒植物にご注意!
こんにちは、和多瀬です。
4月になりました。菜の花や山菜など、自然の中で自生する植物が美味しい時期ですね。僕も菜の花をサラダにして楽しみました。
菜の花のマヨからし和えサラダ
山菜と有毒植物の間違いに注意
気持ちのよい季節なので、行楽がてら山菜採りに出かけて、自宅で料理される方も多いのではないでしょうか?
ニュースになることも多いので、もうそんな話は聞き飽きたよ、と思われる方もいらっしゃると思いますが、春は、山菜と間違えて毒性植物を摘んで食べてしまい、食中毒を起こす方が多くなる季節でもあります。
厚生労働省の「有毒植物による食中毒に注意しましょう」には、間違えやすい18種類の山菜や野菜が掲載されており、これを見ると、平成17年~26年の10年間で1000人近くが食中毒になり、そのうち7名の方が亡くなっています。
一番食中毒の多いのは…
そして、これはこの季節だからというわけではありませんが、患者数が400人以上と最も多いのが「じゃがいも」です。
緑色をした皮や芽の部分には、ソラニン類という毒性を持つ物質が含まれる場合があり、これが頻脈や頭痛、嘔吐、胃炎、下痢、食欲減退などの中毒症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。食べる際には、確実に取り除いてから調理するようにしましょう。
天然、自然だから安全、とは限らない
時々、商品のキャッチコピーに「天然由来」や「天然成分」といったものを見かけますが、特に理由もなく「ああ、良いものなんだな」と考えることはないでしょうか?
僕たち日本人は、例えば鰻(うなぎ)の天然物と養殖物があれば、あまり深く考えることなく前者の方が価値が高いと評価するように(*)、「天然は良い」「自然のものは良い」と考える傾向にあります。
しかし、山菜に似た有毒植物やじゃがいもなどの例を見れば分かるとおり、自然には食べてはいけないものもたくさん存在していますし、僕たちが日常的に食べている野菜でも取り扱いを間違えると毒になってしまうものもあります。
天然物だから良い、自然由来だから安心という思い込み、先入観は取り払って、しっかり情報収集をし、事実を見つめる力を身につけたいですね。
それではまた。
* 余談ですが、以前、鰻の養殖業者の方のインタビュー記事の中で、「僕らは天然とは言わずに、野良と言うんだ。あれには120点の極上物もいるけど、60点の落第点もいる。僕らのはみんな80点の優等生なんだよ」という発言を読み、面白いなあと思ったことがあります。