にんじんの皮、剥いてますか?

徳本です。

にんじんの出荷が始まりました。

畑で丁寧に育ててきた野菜を収穫し、綺麗に洗って箱に詰め、お客さんに向けて出荷するのは、農業をやっていて喜びを感じる瞬間の一つです。「お客さんは満足してくれるだろうか」と心配になったり、「別の畑もきちんとした品質の野菜が育っているだろうか?」と不安になったりする時期でもあるのですが。

12月は、外出を控えて屋内で過ごしたり、人が集まって食卓を囲んだりすることが増える時期。当然、食料品の需要も高まります。そんな大切な時期に「今日は送る野菜がありません」ではシャレになりませんから、取引先にきちんと予定どおりの量の野菜を収穫、出荷できるかどうか、緊張感も高まる時期なのです。

早朝、手が痛くなるほど冷たくなる寒さの中での収穫は堪えますが、我々にとっても稼ぎどきの踏ん張りどき。これからさらに、白ねぎと白菜の収穫も始まります。年末までガッツリ走り抜けますよ!

ところで。

にんじんの皮、剥く? 剥かない?

みなさんはにんじんを食べるとき、皮を剥いてますか?

スーパーマーケットや八百屋で売られているにんじんの表面は、こんな感じですよね。

鳥取の野菜TREE&NORF/にんじん(ベータグロリア)

この、ゴツッとした感じの表皮、実はにんじんの皮ではない、つまり剥く必要がない、ってご存知でしたか?

って、割と知られている話ですので、ご存知の方も多いかも知れません。

土の中から掘り出した収穫したてのものでしか、本当のにんじんの皮は見ることができないんです。

ほら!

鳥取の野菜TREE&NORF/掘りたてのにんじん(ベータグロリア)

土が付着しているだけで、どれが「本当の皮」なのか、よく分からないですね……。

でも、それほど薄い皮なので、洗ってしまうだけで剥がれ落ちてしまうわけなんです。

皮も食べてカロテンをたっぷり吸収

ゴツッとした表皮は、にんじんの栄養素を代表するカロテンを、果肉部分と比較すると2倍近く多く含んでいます。

カロテンといえば、女性に嬉しい美肌効果や便秘解消、冷え症改善をはじめ、この時期は特に気になる風邪の予防、視力回復など、クスリと言ってもいいような素晴らしい効能を持つ栄養素。

にんじんを料理にどんどん取り入れて、カロテンをどんどん摂取したいですね。

僕もにんじんをしっかり食べて、明日の収穫に備えたいと思います。


徳本 修一

トゥリーアンドノーフ代表取締役。消防士、芸能マネージャー、歌手、ITベンチャー役員を経て、子どもたちがおいしく安心して食べられる野菜を作るため鳥取に帰郷しトゥリーアンドノーフを発足。コメで世界を獲ったるで!(詳しいプロフィールはこちら)

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