丸山ハイクリブームBAS-500
清水です。
シリーズでお伝えしている農業機械のご紹介、今日は「ハイクリブーム」をご紹介します。
丸山ハイクリブームBAS-500
丸山ハイクリブームBAS-500は、農業界隈では一般的にブームスプレイヤー、ブームなどと呼ばれていて、農薬(*)や液体の肥料やミネラル、菌体の散布に用いる機械です。
トラクターで牽引するタイプと自走タイプがあり、僕たちが使っているのは後者の自走式です。
タンクのサイズは500リットル。散布幅が約10メートル、有効地上高が800ミリあり、トゥリーアンドノーフの圃場の場合、畝(うね)5本に対して施用でき、大面積での農作業には欠かせないマシンです。
ちなみに北海道や海外では、散布幅15メートル、中には30メートル以上の巨大なマシンを使う農家もあります。
速度連動散布装置がついていて、走行速度に応じて自動的に圧力調整してくれるので、スピードを変えても決めた量を散布できます。
使用に際しての注意点
便利なマシンですが、使用に際しては注意が必要です。
ブームスプレイヤー一台で様々な資材を散布するため、使用後の洗浄(タンクに100Lくらい清水=私ではありません=で水を放出し、ノズルや配管内部を洗浄します)はもちろん、散布時の運用管理には特に注意が必要です。
作業効率性を高めるために、給水システムを組んでいます
また、誤って資材の吸引など防ぐために、保護具(マスク、手袋など)を使用しています。
近隣の農地にも散布されてしまう可能性があるため、曇天や早朝、夕方で風の弱い時、風向きなどに注意する必要があります。
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7月、8月はほとんど雨が降らず苦しめられましたが、9月に入って雨の日が多くなりました。
雨が降ると機械で圃場に入れないので作業が滞ることもありますが、雨は野菜の栽培に欠かせないもの。恵みの雨を受けて、小松菜たちもすくすくと育っています。
* これまでも有機JASの別表2に該当する、スピノエース、BT剤、サンクリスタル乳剤、Zボルドーなど、主に天然由来(ボルドーは違いますが)の農薬を使用していましたが、異常気象に伴う病害虫被害が深刻なため、特別栽培基準での合成化学農薬の散布を、9月より開始しました。合成化学農薬の使用については、以前の記事でもお伝えしましたが、あらためて僕たちの考えをお伝えする記事を準備中です。