新入社員の農業研修 2016まとめ
徳本です。
先週1週間、トゥリーアンドノーフの親会社、バリストライドグループの新卒者26名と引率者4名の計30名が東京より来鳥。農業の現場作業を中心に、地域振興を担う行政や地域団体への訪問、「農業×IT×○○」をテーマとした事業プレゼンコンペなどを行いました。
農業研修を始めるにあたり、僕からは、有機農業の歴史や概要、これから変革していかなければならない様々な課題、そこにどうテクノロジーを投入していく必要があるのか、などの話をしました。
その後、作業施設にて使用資材や農業機械の説明を。
僕は人前で話をすると、どうもエラそうな態度になるのでいけません(汗)。
さて、実際に体験してもらった農作業としては、じゃがいもの定植(およそ1ヘクタール)のほか、
畑の土に含まれる余計な水分を排出するための溝(明渠・めいきょ)を掘る作業や、堆肥をつくるための施設建設なども手伝ってもらいました。
当然のことながら「種を蒔いて水やって収穫して」だけが農業ではなく、環境を整備したり、作業に必要な材料の準備などが欠かせず、とても大切です。これはどんな仕事でも同じかもしれませんね。
いや〜、それにしても、新入社員たちの若さと活気に圧倒されましたね。みんな明るくて元気で、楽しそうに作業してくれていました。
そして、最後は毎年恒例、BBQ大会。地域でお世話になっている方々もお招きしての交流会です。
鳥取や農業に縁もゆかりもない、IT業界を志向する若者たちと過ごす体験は、彼らと歳がひとまわり以上違う僕にとっても学びの多いもの。普段当たり前に行っていること、考えていることに対する彼らの素朴な質問から、思わぬ気付きや改善を得られることもあります。
「農業×IT」は、昨今様々な取り組みが行われて来ていますが、親和性が高く、便利で、且つ希望する誰もが利用できるサービスを創出するに至っていません。IT事業者目線の要件定義であったり、ユーザーとしてのフィードバックに必要なリテラシーが農業者に欠けていることが理由として考えられます。またシステムの構築自体が目的化しているケースもあります。
事業の理念とビジョンは、社会をこう変革したい!という強い思いが起点です。これがなければ、いくらITの技術が高まったとしても良いサービスは生まれません。それをつくる人材も育たないでしょう。
今回の研修で、トゥリーアンドノーフの事業がどんな思いで、何を成し遂げようとしているのかが、言葉だけでなく、新入社員の皆に少しでも伝わっていればうれしいですね。
みなさん、1週間お疲れ様でした。また会いましょう。