日本農業経営大学校からの研修生

和多瀬です。

現在、トゥリーアンドノーフは学生の研修生を1名、受け入れています。

松本 凌(りょう)さん、21才。日本農業経営大学校の1年生です。

9月から始まった2か月の研修も来週いっぱいで終了。トゥリーアンドノーフを去る前に、なぜ農業を志したのか、研修で何を学んだのか聞いてみました。


松本 凌さん

(農作業に忙しい代表徳本に代わり、和多瀬がインタビューしました)

はじめまして、こんにちは。

よろしくお願いします。

最初に、松本さんが通っている日本農業経営大学校(以下、農業経営大学)について、少し紹介してもらえますか?

はい。農業経営大学は2年制の学校で、私は現在1年次のカリキュラムをこなしています。入学してからの3か月は基本的な知識を習得して、続く7〜10月の間に、先進的な農業経営体での実地研修を受けるのですが、その研修をトゥリーアンドノーフさんで受けているところです。

なるほど。2年制の1年目ということは、入学は高校卒業してから2年後になりますね。

高校を卒業してからは、東京農業大学(以下、東京農大)に進学して、2年間、通っていたんです。

へ〜、そうなんですね。東京農大を中退して、農業経営大学に入り直したと。なぜですか?

東京農大は、もちろん農業に関することを学ぶ場所なんですが、現場とは切り離された知識、学び方と言いますか。講義も100人、200人の規模で教授とは距離があるし、農家出身でリアルな農業の話ができる生徒もいなくって。

松本さんは、将来仕事として農業をやっていく、そのための知識を深める目的で入学したのに、東京農大の授業はそこに繋がりにくいと感じたわけですね。

はい。もともと高校卒業時の進学先として、農業経営大学についても調べていたんですが、農業の実務期間が1年以上ないとダメなどの条件があって、高卒時は諦めてたんですよね。

農業経営大学に入って半年くらい経ちますが、どうですか?

この学校では、授業も農家の人が教壇に立つこともありますし、生徒も実家が農家をやっていて将来自分も農業をやっていくって人が多いんです。だから日常的に農業の現場のリアルな話が聞けるんですよ。


小松菜の収穫作業をする松本さん

松本さんが求めていた環境なわけですね。

はい。ただ、私の場合は実家が農家ではないので農業経験や知識がなく、最初彼らがなんのことを話してるのか、よく分からなかったんですけど。

専門用語、独特の表現とか言い回しとかありますからね。ところで、実家が農家ではないとおっしゃいましたけど、ではなぜ、将来農業を仕事にしようと思ったんですか?

以前は、農業というよりは、「食」を仕事にしたいと思っていたんです。食べるものをつくったり、それを販売したり。

物販もある飲食店、カフェみたいな感じですね。

そうですね。私には2つ下の妹がいるんですが、妹も農業やりたいと言っていて。彼女が野菜をつくって、それを私が料理、加工してっていう役割分担で考えていました。

大昔ですけど、トゥリーアンドノーフも同じような構想を持っていたことがあります。

でも、やっぱりそれでは無理があることに気づきました。農業経営大学に入って、自分は農業のことを何も知らないなって思いましたし、そんな状態で、妹と一緒に仕事をすることなんてできないと思ったんです。妹がどんな状況で、どんな苦労があるのかとか、本当の意味で理解できないわけですから。

なるほど。

それに、一人が飲食と販売、もう一人が野菜の栽培、という役割分担も、現実的には厳しいでしょうし。

進学先として農業経営大学や東京農大を考えていたわけですから、高校の頃から「将来は農業をやる」と考えていたと思うんですが、周りにそんな同級生いましたか?

いなかったですね。

ですよね。結構珍しい存在だと思うんですが、それが妹さんと姉妹ふたりでそうなんだから、本当に珍しい存在ですよね。

仕事をするなら楽しく仕事がしたいと思ってたんです。楽しく働ける仕事とは楽な仕事とかではなくて、自分たちで責任とやりがいを持って、しっかりお金も稼げる仕事。私にとっては、それが農業だったんですよね。

ふむふむ。

学生の頃から、将来の夢や希望をすごく明るく、笑顔で話してる大人を見て、私もそうなりたいと強く思っていました。


小松菜の収穫作業をする松本さん

農業経営大学卒業後の予定を聞かせてもらえますか?

鳥取に帰ります。そして最初の何年かは、農業を組織的に、経営体としてやっている農業法人で、農業の現場をしっかり学びたいと思っています。

すぐに自分たちのビジネスを始めるわけじゃないんですね。

今の学校は、経営の知識に加えて、いちおう野菜の栽培についても学ぶことはできますが、やっぱり現場での体験や知識、学びがないと、いきなり農業を始めることなんてできないと思うんです。始めることはできても、きちんと稼ぐことができないんじゃないかと。

農業も非常に幅広くて奥が深くて、とても難しい仕事ですもんね。

何年間か働きながら一連の流れを学びつつ、それと平行して、将来自分たちでやっていく事業の準備も少しずつ進めていくつもりです。

さっき、松本さんと妹さんで役割分担をしようと思っていたが、やはり無理があることに気づいたと話されてましたが、今はどんなことを考えてますか?

今考えているのは、2人がそれぞれの品目を担当して栽培するかたちですね。まずは野菜の生産で、収入の柱を作りたいと考えてます。

なるほど。ちなみにんどんな野菜を栽培しようと思ってるんですか?

それは秘密ですが、私と妹で、目をつけている野菜が一つずつあるんです。結構、スキマというか、儲かるんじゃないかなーと狙ってまして。

へー、気になりますね。

実際に自分たちで始める時には変わっているかも知れませんけど(笑)。野菜の栽培技術はもちろん、農業組織の運営や経営、営業や販売など、農業事業に関することをしっかり準備して、臨みたいですね。

なんか、本当に素晴らしいね。自分たちで農業をやるってことは、言ってみれば起業することだから、それを高校生の頃からしっかり目標にして、進学して勉強して準備もしてっていう。なかなかできないことだと思います。

頑張ります。

今日はありがとうございました。

ありがとうございました。

関連リンク
日本農業経営大学校
東京農業大学


徳本 修一

トゥリーアンドノーフ代表取締役。消防士、芸能マネージャー、歌手活動を経て、子どもたちがおいしく安心して食べられる野菜を作るため鳥取に帰郷しトゥリーアンドノーフを発足。おいしい野菜を作るぞー!(詳しいプロフィールはこちら)

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